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オグシオブーム以来、高橋礼華/松友美佐紀選手の女子ダブルス、男子では桃田賢斗選手ら活躍がめざましい日本バドミントン界。
トップ選手の活躍はバドミントンのすそ野を広げ、子どもたちもバドミントンに興味を持つきっかけになります。
そうしたバドミントンに興味を持った子どもたちや初心者がバドミントンを競技として長く続けて行くには、最初の基本が大切です。
指導者も初心者に基礎をしっかり教えて、バドミントンの楽しさを伝えて行かねばなりません。
バドミントン初心者のために。きほんのキ
今回は「バドミントン初心者のために。きほんのキ」と題して、バドミントン初心者のためにルールやトレーニング方法など、楽しくバドミントンが上達するコツをご紹介します。
バドミントンの基本的なルール
バドミントンのきほんのキ。まずは、ルールからです。
細かなルールの解説は省きます。初心者向けにざっくりと基本的なルールをご説明します。
コートにネットを挟んで、1対1のゲームがシングルス。
TVでもお馴染み、2対2のゲームがダブルスです。
21点を先に取った方が勝ちで、3ゲーム中2ゲームを先に取った方が勝者となります。
サーブを打って、レシーブでシャトルを返して、ネットを挟んだラリーの応酬があって、シャトルを落とすと相手のポイントになります。
相手にポイントが入ったら、相手がサーブを打ってゲームが続きます。
こうして21点を先に取るまでバドミントンのゲームが続きます。
20対20になったら、延長ゲームになり2点差がついた時点でゲーム終了です。
2点差がつかない場合は、30点を先に取った方が勝ち。
これがバドミントンの基本的なルールです。
初心者向けルール
21点まで3ゲーム。先に2ゲームを取った方が勝ち。
これがバドミントンの基本的なルールですが、初心者に21点はちょっと厳しいかも知れません。
ならば、初心者向けに11点、あるいは13点など体力、経験に応じたルール設定をするのも指導者の役割です。
ルールを正しく覚える事はもちろん大切ですが、初心者にとって、もっと大切にしたいのは、「バドミントンの楽しさ」を知る事です。
ポイントを取る事より、正しくシャトルを打つ事、マナーを守る事、相手に対してリスペクトを忘れない事。
初心者に長くバドミントン競技を続けてもらうために、最初のハードルを低く、やさしく設定してはどうでしょうか?
バドミントンのルール ここだけは押さえる
ハードルを下げるルール設定と同時に、バドミントンでやってはいけない反則、守るべきルールも初心者のうちに覚えておきましょう。
いくつかの例です。
- タッチザネット:ネットにラケットや身体が触れてはいけません。
- オーバーザネット:ラケットをネット越えて相手コートに出してはいけません。また、ネットの下からラケットや身体を出して相手のプレーを妨害してはいけません。
- タッチザボディ:シャトルをラケット以外に体で受けたりシャトルが体に当たったりすると相手のポイントになります。
- ドリブル:2回続けてシャトルを打つのもルール違反です。1回で相手コートに打ち返さなければなりません。
- ダブルタッチ:ダブルスのゲームで、同じチームの2人が続けてシャトルを打つ事も禁止されています。ドリブルのダブルス版と考えましょう。
他にも、ラインを踏まない、サーブを打つ時に足を浮かせてはいけないなど、細かなルールがあります。いずれのルールもプレイヤーの安全とマナーのためのルールです。
初心者にバドミントンのルールを全て覚えてからゲームに臨むのは、やはりハードルが高いものです。
そこで、安全に配慮しながら、バドミントンを楽しむための指導を心がけてはいかがでしょう。
バドミントン きほんのキ ラケットの持ち方
バドミントンの基本、ラケットの持ち方です。
バドミントンのラケットの持ち方には2種類あります。
イースタングリップとサムアップがそれです。
正しいラケットの持ち方を覚える事は、バドミントンのゲームに勝つ第一歩であるばかりでなく、ケガや故障から初心者を守る意味もあります。
バドミントンを競技として長く楽しむために、正しい持ち方を覚えましょう。
イースタングリップは、ラケットの面が床と垂直になる様に持ちます。
この時、ラケットのグリップと握手するように軽く握るのがポイントです。ラケットのグリップの先端近くを持つ事で、ラケットのコントロールが容易になりシャトルを意図した方向へとばせるようになります。
イースタングリップは主に、フォアハンドで使われる持ち方です。
ラケットとコート(床面)が垂直になるようにするのがポイントですが、素振りでフォームとともにラケットの持ち方もチェックするのも初心者が上達するコツです。
上達するためには外せない基本となる持ち方なので必ず覚えて慣れる事をおすすめします。
詳しい持ち方は写真付きで紹介しているので、下記の記事を参考にしてください。
サムアップは親指(サム)を立てる(アップ)ようにした持ち方で、バックハンドで多用されています。
サムアップの持ち方のコツは、イースタングリップで一旦持ったラケットを回転(30°くらい)させて親指の腹でグリップの面を支える様に持つ事です。
親指で支える事で強い力がラケットに加わり、さらにテコの原理でラケットの先端へ速く、強い動きが可能になります。
サムアップをマスターすると、強いスマッシュがバックハンドから打てる様になり、攻撃のパターンが増えます。
初心者がサムアップをマスターするコツは、ラケットの回転角度(約30°)を身体で覚える事です。
イースタングリップからラケットを素早く回転させてサムアップに切り換えるトレーニングをしましょう。
ゲーム中は、シャトルが猛スピードで飛び交います。そんな中、手元を見てグリップを握り変えていては、シャトルを打ち返せません
素振りやノック練習を繰り返して、イースタングリップーサムアップの切り換えをマスターしましょう。
素振りのコツ
バドミントン初心者にとって、素振り練習は重要です。
素振りをというと、ラケットを持ってただ振り回すだけ、と思っていませんか?
漫然と100回素振りをしても、毎日1,000回の素振りを続けていてもバドミントンは上達しません。
素振りに限らず、バドミントンの上達のコツは、目的意識を持ったトレーニングをする事です。
基礎体力をつけるためにインターバルトレーニングを取り入れる、フットワークを身に付けるためにコート内での前後左右の動きをマスターする。
「〜のために」という目的意識とその目的を実現するための具体的かつ効率的なトレーニングがバドミントン上達のコツです。
では、バドミントンにおいて素振りの目的意識と具体的で効率的なトレーニングを考えてみましょう。
素振りの目的はいくつかあります。ラケットの握り替えのマスター、腕、手首の使い方、フォアハンド・バックハンドのフォームチェックなど目的も様々なら、それを実現するトレーニングもそれぞれにあります。
今回は、初心者のために先述のラケットの持ち替えに目的を合わせ、素振りの効果的なトレーニングをご紹介します。
フォアハンドではイースタングリップ、バックハンドではサムアップとラケットの握り方を素早く変える必要があります。
これを素振りでマスターしましょう。
ただし、漫然とフォアハンド、バックハンドを反復練習しても効率的ではありません。もっと自分のフォームやラケットの握り方を客観的にチェックして、上達スピードを上げましょう。
方法は簡単です。
スマホで素振りを動画撮影してチェックするだけ。
毎日何百回も素振りをするより、素振りを自撮りして一流選手のフォームと比べてみましょう。
自分で出来ていない点、出来ている点が明確に分かるはずです。出来ていない点が分かったら、素振りを修正してまた自撮りとフォームチェック。
何百回も素振りをするより、ずっと短時間で正しいフォームが身に付くはずです。
せっかくスマホという便利なアイテムがあるのですから、バドミントンのトレーニングに利用しない手はありません。
目的意識と効率的なトレーニング。
素振りに限らず、バドミントン初心者が上達するコツはこの二つの点にあります。
詳しい素振りについての記事は動画付きで下記の記事を参考にすると良いでしょう。
オーバーヘッドストロークよりサイドハンドストローク
バドミントン初心者にこそ、サイドハンドストロークをオススメします。
理由は簡単。
サイドハンドストロークの方が、より実戦的でマスターしやすいからです。
オーバーヘッドストロークは確かに、強烈なスマッシュを打てます。ただし、強烈なスマッシュにはトレーニングが必要です。
初心者はバドミントンのキホンのキである、相手コートに確実に打ち返す技術を身に付けるべきです。
そのために、サイドハンドストロークをマスターしましょう。
サイドハンドストロークは腰から肩の高さで、体の横でシャトルを捉えて打ち返すストロークです。
体の横でシャトルを打つため、シャトルとの距離感がポイントになります。
距離感をつかむには、ノック練習が最適です。
体からどれくらいの距離でシャトルを捉えると確実に打ち返せるか?
練習中には、シャトルを投げてもらって、自分のフットワークでラケットの正しい位置(スイートスポット)でシャトルを打つ練習をしましょう。
ただし、上達を目指していくのであれば「オーバーヘッドストローク」は一番大切といっても過言ではない程バドミントンでは重要です。
初心者だからこそ、効率的な練習を
スポーツの基礎練習は反復練習が基本です。しかし、反復練習は初心者にとって退屈な事も否定出来ません。
だからこそ、反復練習を効率的に仕上げるコツをマスターしましょう。
スマホを使用した自撮り練習もその一つです。
効率的な練習こそ、上達の近道です。
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